Keyboard shortcuts

Press or to navigate between chapters

Press S or / to search in the book

Press ? to show this help

Press Esc to hide this help

第4部 正解はない

自由に作り、自由に配れる世界を手に入れたあとも、プログラマーは言い争うのをやめない。タブかスペースか。この言語か、あの言語か。何十年も決着しない論争が、いくつもある。

第4部では、その「終わらない議論」との付き合い方を扱う。鍵になるのは、問いを二種類に分けることだ。決着のついた閉じた問いと、どちらにも理由がある開いた問い。第7章で、その枠組みそのものを手渡す。第8章は、開いた問いの最たるもの――言語選びと、ありものに満足できず言語そのものを作る選択。第9章は、作ったものを誰の許可もなく世界へ届ける、Web という仕組みを扱う。

この部だけ、勝ち取る自由の形が少し違う。他の部が自由を「獲得」する物語なら、第4部は、自由を一つの正解に「潰さない」物語だ。「正解はない」は、投げ出しではなく、選び続ける責任を引き受けることだと、ここで示す。