おわりに
本書がたどってきたのは、開発手法のカタログではない。プログラマーたちが「なぜ、そう考えるのか」という、その考え方の来歴だった。
個々のやり方は、道具や流行とともに移り変わる。だが、困りごとに正面から向き合い、失敗から学び、少しずつ「当たり前」を作り替えていく――その姿勢そのものは、どの時代の、どの技術にも通用する。本書から持ち帰ってほしいのは、まさにそれだ。
FjordBootCamp について
本書は、プログラミングスクール FjordBootCamp(フィヨルドブートキャンプ) の教材として作った。現役のエンジニアが運営する、オンラインのプログラミングスクールだ。本書そのものは、最初から FBC の受講生でなくても読めるものとして書いており、MIT ライセンスで公開している。
FjordBootCamp が大切にしているのは、答えの丸暗記ではない。分からないことにぶつかったとき、自分で調べ、考え、手を動かして、学び続けられること――その力だ。本書が問いつづけてきた「なぜ、そう考えるのか」という姿勢は、そのまま、この学び方に重なっている。もしこの本が FBC の外にいる誰かの学びにも役立つなら、それは公開した意味の一つになる。
技術は移り変わる。だが、自分の頭で考えつづける力は、古びない。その力を、ここで、あるいはこの先のどこかで、育てていってほしい。